環七爆漕族のブログ

昔、環七を自転車で90分かけて通勤していた頃に始めたブログです。はてなダイアリーからはてなブログに移転しました。

石巻に行って来ました。

石巻

今日は石巻に行って来ました。目的はサン・ファン館石ノ森萬画館を見ることです。両方とも休館中であることはわかっていましたが、現地に行くことに意義があると思って行って来ました。
仙石線が全線開通していれば、すぐに行ける石巻ですが、一部代行バスの運行になっているので、往路は東北本線小牛田駅経由で石巻線、復路は仙石線代行バスで帰って来るルートにしました。
まずはサン・フォン館の最寄り駅、石巻線の現在の終着駅渡波駅に降りました。

サン・ファン館

正式名称は宮城県慶長使節船ミュージアムと言い、支倉常長が太平洋を渡ったサン・ファン・バウティスタ号の復元船とそれにまつわる資料が展示されています。
日本の歴史上、最も不遇な偉人と私が勝手に思っている支倉常長は太平洋を渡っただけでなく、メキシコを横切ってスペイン国王やローマ教皇にも会うという現在の日本の総理大臣でもできない外交実績を持ちながら、何ら報われなかった偉人です。何もしていないのに帰国後英雄になった勝海舟と比較するとあまりにも不遇です。1613年というから勝海舟が咸臨丸に乗った200年以上前の話です。その間、造船技術や航海技術が全く進歩しなかったというのも驚きです。
震災時の写真がサン・ファン館のブログにありますので参照して下さい。「2011年5月のブログ」

かき小屋渡波

サン・ファン館から万石浦のところに戻ってくるとコンビニの隣にかき小屋渡波(わたのは)がありました。近くにあるのは知っていたのですが、居酒屋の形になっているのかと思ったら、カンペキ学園祭のテント状態でした。元水産業界で働いていた私としては少しでも協力しなければと12個も焼いて食べました。

石ノ森萬画館

渡波駅から石巻駅は二駅はなれているのですが、津波の被害が大きかった沿岸部を歩いて行くことにしました。そこは写真を撮影するのも胸が痛くなるような景色で途中にあった出雲大社月山大神宮だけ写真を撮りました。ここには掲載いたしませんが、更地になって石仏と賽銭箱だけがありました。
ちょうど神社の前にバス停があり、石巻駅行きのバスが来たのでバスに乗ることにしました。これ以上歩いていると心が折れそうだったからです。市街地もまだまだ傷だらけですが、休館中の石ノ森萬画館を目当てに訪れる観光客も多く、マンガロードのサイボーグ009達に少し心が和みました。
しかし、、帰りの代行バスで野蒜駅や東名駅の近くを見てまた愕然といたしました。自然への畏怖は忘れてはいけないと心に刻みました。